健康に欠かせない亜鉛の効果とは?サプリに最適な進化型「亜鉛酵母10%」についても解説
亜鉛は健康維持に欠かせない重要なミネラルです。本記事では、亜鉛の基本情報からその効果、不足によるリスク、含まれる食材、さらには過剰摂取のリスク、亜鉛の中でも特別な亜鉛酵母についてまで詳しく解説します。
そもそも亜鉛とは
亜鉛は必須ミネラルで、体内で約2〜3gが存在しています。亜鉛は体内で合成できないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。亜鉛は多くの酵素の構成成分であり、様々な生理機能に関与しています。
どんな働きをする?
亜鉛は約300種類以上の酵素の活性に関与しており、DNAの合成、細胞分裂、タンパク質の合成、免疫機能の維持などに不可欠です。また、味覚や嗅覚の正常化、傷の治癒、さらには抗酸化作用など、多岐にわたる役割を担っています。
どんな役割がある?
- 酵素の活性化: 亜鉛は多くの酵素の活性化に必要です。
- 免疫機能の維持: 免疫細胞の生成と機能維持に重要な役割を果たします。
- 細胞分裂と成長: 細胞の正常な分裂と成長をサポートします。
- タンパク質とDNAの合成: 新しい細胞の生成に必要なDNAとタンパク質の合成に関与します。
不足するとどんなリスクがある?
では一体亜鉛が不足してしまうとどのような事がおこるのでしょうか。
亜鉛が不足すると、免疫機能に重要な役割を果たしているため免疫力が低下し感染症にかかりやすくなるほか、特に子供の場合には成長障害を引き起こし正常な発育が妨げられる可能性があります。
また、亜鉛は味覚に関与する酵素の構成成分であるため、不足すると味覚異常や食欲不振が生じることがあり、さらに皮膚の健康維持にも必要であるため皮膚の乾燥や炎症などのトラブルが発生しやすくなります。加えて、亜鉛は細胞の再生や修復に関与しているため、不足すると傷が治りにくくなるという問題も生じます。
亜鉛が不足しやすい人
特に以下のような人は亜鉛が不足しやすいと言われています。
- 妊婦や授乳中の女性: 亜鉛の需要が高まるため。
- 高齢者: 食事の摂取量が減ることや吸収効率の低下により不足しやすい。
- ベジタリアン: 動物性食品に多く含まれるため、植物性食品中心の食事では不足することがあります。
- 消化器疾患を持つ人: 吸収障害がある場合、亜鉛の吸収が妨げられることがあります。
どんな食材に含まれている?
亜鉛が多く含まれている食材は以下の通りです。
- 肉類: 牛肉、豚肉、鶏肉
- 魚介類: 牡蠣、カニ、エビ
- 豆類: レンズ豆、ひよこ豆
- ナッツ類: アーモンド、カシューナッツ
- 種子類: かぼちゃの種、ひまわりの種
亜鉛に確認されている男性に嬉しい4つの効果
1.テストステロン量の増加
亜鉛はこのテストステロンの生成と維持に必要なミネラルです。
テストステロンは男性の健康や活力を維持するために重要なホルモンであり、筋肉の発達、骨密度、性欲、精子生成などに関与しています。
ある研究では、亜鉛欠乏症の男性が亜鉛サプリメントを摂取することで、テストステロンレベルが顕著に上昇したことが報告されています。この研究は、亜鉛欠乏症の被験者に1日あたり30mgの亜鉛を6ヶ月間投与したところ、テストステロン濃度が平均して約50%増加したことを示しています【参考:J. Clin. Endocrinol. Metab. 1996】
別の研究では、運動を行う男性が亜鉛サプリメントを摂取した場合、運動後のテストステロン濃度の減少が抑制されることが確認されています。具体的には、サプリメントを摂取しないグループと比較して、亜鉛を摂取したグループのテストステロンレベルは運動後も高いままであったことが示されています【参考:Biol. Trace Elem. Res. 2011】
いつまでも若々しくありたい男性にとって、亜鉛は大切なミネラルです。
参考文献:
2.精子数の増加効果
亜鉛は男性の生殖機能において重要な役割を果たすミネラルであり、特に精子数の改善に寄与することが多くの研究で示されています。
ある研究では、亜鉛欠乏症の男性が亜鉛サプリメントを摂取することで、精子の数と質が改善されることが報告されています。この研究では、亜鉛欠乏症の被験者に1日あたり60mgの亜鉛サプリメントを50日間投与した結果、精子数が74%増加し、精子の運動性も向上したことが確認されました【参考】
別の研究では、亜鉛は抗酸化作用を持ち、精子の酸化ストレスを軽減することで精子の質を向上も確認出来ました。亜鉛の補給により、精子細胞のDNA損傷が減少し、精子の健康が保たれることが示されています【参考】
亜鉛を摂取した翌日に濃く量も多いのはもしかしたらこの効果によるものかもしれませんね。
3.勃起機能改善効果
亜鉛は男性の生殖機能に重要なミネラルであり、勃起機能にも影響を与えることが知られています。
ある研究では、亜鉛欠乏症の男性において、亜鉛サプリメントの摂取が勃起機能の改善に寄与することが示されています。この研究では、亜鉛欠乏症の被験者に1日あたり30mgの亜鉛を6ヶ月間投与したところ、勃起機能が著しく改善されたことが報告されています【参考】
亜鉛は強力な抗酸化作用を持ち、酸化ストレスを軽減することで勃起機能を改善する効果があります。酸化ストレスは血管内皮機能を損なう一因であり、これが勃起不全の原因となることがあります。亜鉛の補給により酸化ストレスが減少し、血管機能が改善されることで、勃起機能が向上することが示されています【参考】
4.皮膚トラブルおよび髪質の改善効果
亜鉛は、皮膚の健康維持や髪質の改善において重要な役割を果たすミネラルです。
・皮膚トラブルの改善
ある研究では、亜鉛サプリメントの摂取がにきびの改善に効果的であることが示されています。この研究では、にきびに悩む被験者に1日あたり30mgの亜鉛を投与したところ、にきびの数が顕著に減少したことが報告されています【参考:Journal of the American Academy of Dermatology, 2012】
別の研究では、亜鉛の抗炎症作用がにきびの炎症を軽減することが確認されており、皮膚の赤みや腫れを抑える効果があるとされています【参考:Dermatologic Clinics, 2010】
・髪質の改善
亜鉛欠乏症の男性を対象とした研究では、亜鉛サプリメントの摂取が脱毛症の改善に寄与することが示されています。この研究では、亜鉛を補給したグループの脱毛率が著しく低下し、髪の密度が向上したことが報告されています【参考】
また、亜鉛は毛母細胞の成長を促進し、健康な髪の成長を支える役割を果たしていることが示されています【参考】
体内だけでなく実際に見える外側のところまで若々しさを保てる亜鉛を摂取していつまでも若々しくいたいですね。
過剰摂取のリスクと推奨摂取量
亜鉛は適切な量を摂取することで健康に良い影響を与えますが、過剰に摂取するとさまざまな健康リスクが生じる可能性があります。
亜鉛の過剰摂取は胃腸に悪影響を及ぼし、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こすことがあります。ある研究では、1日あたり50mg以上の亜鉛を摂取した場合にこれらの症状が現れることが報告されています【参考】
亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を妨げ、銅欠乏症を引き起こす可能性があります。これにより、貧血、白血球の減少、神経障害などが発生することがあります。米国の研究では、1日あたり100mgの亜鉛を10週間摂取した場合、血中銅濃度が有意に低下したことが確認されています【参考:American Journal of Clinical Nutrition, 1996】
日本人の摂取基準
日本人の亜鉛摂取基準は、年齢、性別、ライフステージに応じて設定されています。以下は、厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準(2020年版)に基づく亜鉛の推奨量と耐容上限量です。
推奨摂取量
- 成人男性: 11mg/日
- 成人女性: 8mg/日
耐容上限量
- 成人男性: 40mg/日
- 成人女性: 35mg/日
亜鉛酵母10%と通常の亜鉛:吸収率と安全性の比較
そんな嬉しい効果とリスクがある亜鉛ですが、吸収性と安全性に優れた特許製法を用いた亜鉛酵母10%という特別な亜鉛が存在している事をご存知でしょうか。
亜鉛酵母10%とは
亜鉛酵母10%は、酵母に亜鉛を取り込ませたもので、酵母細胞が亜鉛を吸収し、体内で利用しやすい形に変換しています。この製品は、サプリメントとして利用されることが多く、特に高い吸収率が期待されています。
吸収率は22%も高い
酵母細胞に含まれる亜鉛は、有機亜鉛として存在し、体内での吸収が良いとされています。研究によれば、亜鉛酵母の形態では、亜鉛が胃腸内で効率的に吸収されやすくなり、通常の無機亜鉛よりも吸収率が高いことが示されています。
また、亜鉛酵母は、酵母自体が自然の食品成分であり、リスクとなりうる残留亜鉛も少ないため通常の使用量においては安全性が高いとされています。
亜鉛を選ぶ際は酵母タイプであるかを確認して選ぶとなおいいでしょう。
まとめ
亜鉛は健康維持に不可欠な必須ミネラルであり、適切な摂取が重要です。亜鉛は多くの生理機能に関与し、特に免疫機能の維持や細胞分裂、成長に欠かせません。不足するとさまざまな健康問題が生じる可能性があるため、亜鉛を多く含む食品を意識的に摂取することが大切です。ただし、過剰摂取には注意が必要であり、推奨摂取量を守ることが重要です。
▼その他の成分記事を読む▼